【質問】
現代の日本では、色々な情報が氾濫し、世代間の認識の隔たりが拡大し、様々な価値観や文化が入り混じった混沌とした時代になりつつあります。
こんな時代にあって、充実した人生を生きるためには何を指針にすれば良いのでしょうか?
【答え】
人生を無為に過ごさず、実りのあるものにするためには、目の前の小事に捉われずに、大局を見ることが重要です。
大局を見るためには、人生に「方向性」を持つことが大切です。
方向性を持つためには、「指針を持った生き方」をする必要があります。
人生に「指針を持つかどうか」が実りのある人生と無為な人生を分けます
「指針」とは何でしょうか?
それは、「日ごろ何を意識して生きているか」ということです。
他者や何かに「貢献すること」を意識して日常を過ごせていますか?
自分の日ごろの行動が、他者や何かに貢献することを意識していると、全く同じ行動でも得られる学びや結果は全く違ってきます。
人生の幸福感や充実感は、持っている富や地位だけでは計れないものなのです。
与えられている富や地位を生かせずに、無駄にする人生を送っている人が、非常に多いです。
そういう人の人生は、充実感の無い無為な人生になってしまうのです。
自分の行動原理が「現状維持」の場合も、「無為な人生」になります
ある程度の富を持っている人に良くあるパターンですが、
自分の行動原理がひたすら現状維持に傾くと、無為な人生になります。
この場合は、過去の自分の満たされた状態に執着して、それを維持するためだけに行動することを意味します。
現代の日本人の高齢者によくみられるタイプですが、現状維持のためのお金を得ることだけを欲して、手に入れば思考がストップします。
そうするとイノヴェーションが起こらないのです。
これは、一種の過去に縛られた現実逃避と言えるものです。
一方、お金を稼ぐことが充実した人生を生み出すこともあります。
お金を稼ぐことが無為な人生になるか、充実する人生になるかの違いはどこにあるか?
お金を稼ぐという行為をみてみましょう。
【人生が無為になるお金の稼ぎ方の例】
もし単に人生を維持するためだけに稼ぐ場合は、お金を手に入れた時点で目的達成です。
それ以上の進化発展が無いままに人生を浪費することになります
こういうことを繰り返す人生は何事もなさず、あっという間に過ぎ去って無為な人生になります。
【充実した人生になるお金の稼ぎ方の例】
人生を意識的に生きている人の場合は、
①お金を稼ぐことを通じて何かに意味を見出そうとします。
例えば
お金を稼ぐこと自体に何か法則があるのか、理論が存在するのか・・を見極めようとします。
この場合は、お金を稼いでもそれで終わりにはならずに、法則、理論を打ち立てるまで続けます。
もし、法則や理論が発見できれば、他の人々にも影響を与えることが出来るようになります。
また、中には
②稼いだお金を何か有意義なことに投資する場合もあります。
投資されたお金は世の中で循環して活用され、人に影響を与えます。
この①②ように他に貢献できると、人生が充実して満たされるようになり得るのです。
【まとめ】
充実した人生とは、現在にフリーズすることなく、進化、進歩、発展を目指す人生のことです。
これは富や地位よりも生き方の方向性で決まります。