【質問】
ロシア・ウクライナ戦争でのバフムートの戦いで戦功をあげた、ロシア側の傭兵部隊「ワグネル」の指揮官であるプリゴジンが、裏切ってクーデターを起こしたとの情報が流れました。
それに対して、プーチン大統領が緊急演説で、「裏切者は決して許さない」と非難のスピーチをしたそうです。
その後プリゴジンは、権力闘争に失敗してロシアには攻め込まずにベラルーシに脱出した、との情報が流れています。
そして、プーチン大統領がプリゴジンに恩赦を施して、ベラルーシ大統領には謝意を表したとのことです。
この一連の情報だけでは、プーチン大統領の真意がよく分かりません。
本当は、何が起こっているのですか?
【答え】
これは、非常にシンプルな答えになります。
プリゴジンに反乱を起こさせたのは、実はプーチン大統領なのです
つまり、やらせだったということです。
このことは、ロシア国民ならば誰でも分かっていることです。
昔から、こういうやらせが、頻繁に行われてきたからです。
独裁者というものは、常に内部の裏切者を恐れて危惧しているものです。
だから、裏切者を炙り出すためにプリゴジンに似非反乱を起こさせたのです。
わざと反乱を起こさせて、それに付いていく者を炙り出したかったのですが、結果は失敗と言えるものでした。
つまり、プリゴジンに付いていく者が大していなかったのです。
プーチン大統領としては、ウクライナ戦争で中々勝利出来ないことに業を煮やして、
「これはきっと内部で誰かが裏切っているからだ」と考えたのです。
だから今回のクーデターは、裏切り者かどうかを試す踏み絵だったと言えるのですが、思った成果は得られ無かったことになります。
だからプーチン大統領が、協力者のプリゴジンを手厚くするのは当然なのです。
この結果から、ロシアもプリゴジンも暫くは安泰でしょう。
続き
(2023年6/26)プリゴジン(ロシア軍司令官)はなぜ行方不明なのか?