【質問】
最近国内での強盗殺人がニュースになっています。
特に、一人暮らしの高齢者が狙われて犠牲になっており、犯人がネットで雇われた若者というパターンが多いようです。
オレオレ詐欺よりも手っ取り早い稼ぎ方であるとか、一日で100万円稼げるとかの話も聞きます。
いつから日本の若者がこのような犯罪に加担するようになってきたのでしょうか?
お金さえ稼げればいいと強盗殺人にも手を染める倫理観の無さに愕然とします。
この風潮は、何を意味していて今後どうなっていくのでしょうか?
【答え】
現在の日本では、世代間の境遇の違いが極端となっており、認識の違いが顕著になっています。
高齢者世代が若者だった頃は、大人しく周囲の人々に合わせていれば、一生普通に食べていくことが出来ました。
そういう恵まれた環境でした。
ところが、今の若者世代は、大人しく周囲のいうことを聞いていれば、食い尽くされる過酷な環境になっています。
今の若者たちは、社会の中で孤立無援でだれも助けてくれる人がいない過酷な状況なのです。
今は厳然たる格差社会になっており、貧しい若者はその親世代も貧しく、若者を支援することが出来ないのです。
現在の日本では外国人を厚遇しており、日本に留学するにも働くにも助成金が政府から支援されるので、企業も積極的に雇います。
ところが日本人で目立った能力のない若者は、政府からの支援金など一切なく、まともな職に就くことが出来ずに困窮しています。
誰も助けてくれないので、自分で見つけた儲かりそうなことなら何でもせざるを得ない境遇なのです。
そうしなければ生きていけない過酷な世代なのです。
日本の一般の高齢者や大人が認識している以上に、子供たち世代の格差が酷いことになっているという事です。
この状況は、食うか食われるかの関係であり、日本という国家の中の富を巡って
高齢者VS若者
という構図になっています。
そして、その延長として貧しい若者が裕福な高齢者を狙うような強盗殺人事件が起こっているのです。
高齢者たちは、今の若者の苦境を全く理解していないと言えます。
この高齢者ばかりに手厚い状況は、個人ではなくて社会の問題なのです。
この社会の中で、恵まれた手厚い庇護を受けた高齢者世代と、孤立無援で誰からも助けてもらえない貧困の若者世代が存在する限り、犯罪も収まることは無いでしょう。
高齢者たちが若者を意識的に盛り立てるようになれば状況が変わりますが、現在の高齢者にはそんな気は恐らく殆どないでしょう。