【質問】
一時期、防衛費増額のための増税に反対する国会議員が、盛んに岸田政権を批判していましたが、このところ反対派が萎んでしまい、条件付きながら賛成派に回った様です。
この成り行きは、どんなことを表しているのですか?
【答え】
その答えは大変シンプルなものになります。
国会議員の誰もが自分たちのポケットマネーから防衛費増額分を出したくないからです。
もし増税しなければ、自分たちの懐の資金から出さざるを得なくなるからです。
一般に、増税するということは、
政治の世界においては、特定の派閥の特定の誰かが得をすることになります。
だから利得のない派閥の人が増税反対派に回ることになります。
ところが、今回の増税は異例中の異例で、
増税しなければ国会議員全員が損をするのです。
防衛費を増額するために増税をしない場合は、
派閥に関係なく政治資金全体の予算から削られることになるのです。
そんなことは、政治家は誰一人として望まないのです。
だから増税を反対する国会議員が消滅してしまったのです。