【ドイツの車産業】
米軍を国内に駐留させているドイツが、いち早くウクライナへの武器支援を表明しました。
ドイツは現在、主要産業である車分野のEV化で躓いています。
ドイツが得意なのは、元々エンジン産業であり、戦前は航空機や戦車や大型重機を生産していました。
戦後は、それらの産業が車にシフトすることで世界を席巻してきましたが、車のEV開発が行き詰っていたところ、得意のエンジン産業である兵器の話が出たので、ここぞとばかりに飛びついたのです。
自国の得意分野である兵器産業を世界にアピールするチャンスとなり、今後の車両産業の開発へも追い風とする目的です。
実は、ヨーロッパが車のEV化を強烈に進めたのには、一人勝ちをしているドイツの足元をすくう意味合いもあったのです。
ドイツが停滞している間に自国で開発を急ごうとしたのですが、世界で成功しているのは日本(と米国?)ばかりという皮肉な結果になっています。
【ロシアを追い込むことの危険性と中国の目論見】
中国が外貨不足のロシアを救うべく、制裁を受けているロシア産のあらゆる物質を買いまくることを表明しました。
ロシアは、とにかくウクライナを取り込みたいというシンプルな思惑が侵攻の動機ですが、ここに関わろうとしている中国の魂胆は、そんな生易しいものではありません。
中国はこの機会に世界を手に入れようとしています。そういう動機で動いています。
外貨が不足気味のロシアは、今までは弱い「元」という貨幣の国である中国をあまり尊重してきませんでした。
ところが、世界中から通貨の制裁を受けることになると、元を頼るしか無くなります。
つまりロシアに頼られる元の価値が跳ね上がります。
そして世界中がロシアとの交易を遮断しているので、ロシアの産物は石油も天然ガスも小麦も、ほぼすべて中国の手の内に入る可能性があり、中国はそれを狙っています。
そして中国はそれを足掛かりに世界侵略に打って出るチャンスを狙っています。
アメリカにとっては小競り合い程度の戦争のつもりだったのが、ロシアが予想以上に強固だったので、本格的な戦争に発展するかもしれない瀬戸際になっています。
どちらにしてもアメリカのネオコン(武器商人)が武器を輸出したがっていることには変わり有りません。
世界中がロシアの制裁に現を抜かしている間に、中国が時機到来とばかりに世界侵略の機を窺っているところです。