【答え】
前世や来世は確かに存在しますが、単純に「自分が現在の意識を持ったまま生まれ変わる」というようなものではありません。
現在の自分が来世に持っていけるものは、他者に対して行ったことの結果だけであり、もちろん物質的な肉体や財産等ありとあらゆるものは持っていけません。
もし現在の自分が、権力や金の力によって他人を虐げている場合は、来世では「権力や金の力によって他者を虐げる人間」が「他人」という形で自分の目の前に現れることになります。
あなたが「他者を虐げるカルマ」を解消しない限りあなたの人生の中に「他者を虐げる人間」が繰り返し現れることになります。
現在の自分が前世から受け継ぎ、来世にまで持って行くこのような[執着]こそが、自分が「これこそ自分自身そのものだ」と自覚している部分であり、これこそがカルマを作り出している渇愛(タンハー)です。
だから来世には、現在の自分のタンハーやカルマを保ち続けられる条件の人生を選びます。
同じくそうやって前世の自分は今生の自分の条件を選んで設定しました。
なお、肉体そのものは、死んでも物質的には消えずに、地球上に霧散して存在し続けます。
ここから一般の人が自分自身だと思って執着している肉体や権力、財産等は、実は自分自身ではないことが分かります。
