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怒りを過剰に抑え込むと人は残虐になる(怒りがふつふつと湧くときその②)(2023年3/22)

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ふつふつと怒りが湧くとき その①コントロール方法

怒りとは、元々自分の生命が脅かされていると感じるときに湧きおこる感情です。

ゆえに、人が自分に迫る危険を認識するために必要な感情と言えます。



ゆえに怒ること自体は、そもそも何ら問題ない感情なのです。

逆に、この怒りを過剰に抑えすぎると「怒髪天」という激しい感情を生み出します

実はこの「怒髪天」に捉われると、人は非常に残虐になってしまうのです。

もし、社会のルールの中に、「人の欲を過剰に抑え込む法則(ルール)」がある場合、

必ず守れない人が出現します。

そうすると人は守れない人に対して非常に残虐になるのです。


ルールを守る一般の人々は、このルールを破った人に対して「集団リンチ」という手段を取りがちになるのです。

この集団リンチの原動力となっているエネルギーは、ルールに対する以下の二重の怒りなのです。


①ルールを破ったことに対する強い怒り

②自分たちが厳しいルールを守らされていることに対する強い怒り


この①と②の感情が合わさると怒髪天という激しい感情を巻き起こします。

そしてそのはけ口として集団リンチが引き起こされるのです。


このことから分かるのは、このルールには知恵が欠落しているという事です。


もし、知恵のあるルールならば、そのルールを守ることによって誰でも利得が得られるはずなのです。


もしそんな知恵のあるルールを破る人がいたとしても、その人に対する怒りは巻き起こらず、ましてや怒髪天も集団リンチも起こらないでしょう。



そして人は、古来より全然変わっていないと言えます。

古来にも

「神に背きしものには死の制裁を!・・・」

という理由で多くの人が残虐な集団リンチにあってきました。




【怒りを手放す負の側面】

これで、怒りをやたらと手放すことは、必ずしも平和な人生を招くものでは無いことが分かります。


現代の怒りを手放し過ぎる負の例としては、

ブラック企業で奴隷状態でこき使われている人が挙げられます

彼らは、奴隷状態であるにもかかわらず、怒ることなく黙々と働くので、完全に上司の言いなりになってしまいます。


彼らが、自分自身の奴隷状態に対して怒らないので、その上司は逆に、支配欲から湧きおこる怒りのエネルギーを爆発させながら部下を無下にこき使うことになるのです。


これは、怒りの偏在と言えます。


実はカルマ的に同じ土俵にあるので、いつか主従が逆転することになるかもしれず、お互いにとっての悲劇なのです。


もし、怒りのエネルギーがバランスよく使われていれば、こんな状態にはなり得ないのです。




別の例として、


②民が貧しく、飢え、困っているにも関わらず、政治家が平然と見て見ぬふりをしている場合があります


この場合は、目の前で子供が苦しんでいるのに平然として助けない無慈悲な親と同じです。


そもそも怒りというのは、「支配欲」と関係があり、支配者(政治家)の支配欲が強ければ強いほど、被支配民(一般大衆)に対する怒りが大きくなる傾向があります。



支配者の支配欲が強くなるほど、従わない民衆に対して怒りを爆発させることになるのです。



それでは被支配者の方はどうなるのでしょうか?


実は、被支配者の方も同じくらいの怒りを支配者に対してため込みながら黙しているのです。


そして、そのバランスが社会的に平衡が保たれなくなった時に、クーデターや政権の転覆などが起こるのです。


だから一方的な怒りは、いつかはバランスが崩れるので、何れ主従がひっくり返ることを人は古来より繰り返してきたのです。



怒りは、我慢し過ぎても発現し過ぎても問題を引き起こすので、程よいバランスでそのエネルギーを上手く利用するのが、最も賢い生き方と言えます。

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