チャネリング 仏教と瞑想

瞑想で心の病は治るのか?

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心の病と一言で言っても、その実態や原因は極めて様々であるため、瞑想のみであらゆる心の病が治るとは言いがたい部分があります。

しかし、心の病を解決するために、瞑想は極めて有用なツールです。

心の病は概ね、以下のように分けることが出来ます。

・身体的な問題により心の病となっているもの(血圧の乱高下や慢性病、癌などの体調不良によるもの)

・脳の構造的な問題により心の病となっているもの(てんかん・幻覚・統合失調症など)

・脳の働きや認知の問題によるもの(認識や思考パターンの課題)


瞑想とは、あくまでも観察や思考を深く行うことによって「病の原因を知り」、解決するためのツールです。

そのため、瞑想を行ってさえいれば心が健康になる、というのは誤りです。


もしも身体的な問題によって心の不調が発生しているならば、栄養や睡眠、運動習慣のコントロールをはじめ、日頃の姿勢や身体の使い方を丁寧に細かくチェックしていく必要があります。そのためにヴィパッサナー瞑想(観察瞑想)は大いに役立つでしょう。

脳の構造的な問題によって心の不調が発生している場合は、厄介な面があります。急に怒りの感情が湧いてきたり、意味も無く不安に駆られる、特定の物事に一度こだわってしまうと、そこから心を離すことができなくなるなど、脳が偏った働き方をしてしまう場合、それらを自分で自覚することができれば、日常でそのような自分を抑えることができるようになります。これは完全にケースバイケースですが、自分の脳がどのように働き、どのような特徴を持っているかを「自覚」することが鍵となります。この働きを知るために、ヴィパッサナー瞑想(観察瞑想)は大いに役立つでしょう。

ただし、例えばてんかん発作や意識混濁など、自分の思考パターンや気づきのみではどうしようもないケースがあります。これはどちらかと言えば「身体的な問題」のほうに当てはまるものかもしれません。


物理的に脳の働きがおかしくなっている(器質的)場合は、薬などの方法で抑えるしかありません。
考え方や捉え方を変えるだけでは解決しません。自力で解決できないものは解決できないことを認めましょう。専門医の力を借りる、カウンセラーに相談するなど、第三者の力を借りてようやく解決することも多いのです。このような場合は、「精神論では解決しません」。絶対に見誤ってはならないポイントです。

「脳の働きや認知によるもの」の場合、他人に頼っていては解決することが極めて難しく、かといって、自力で解決することも困難を極めます。

ただ、これらのケースでは、「歪んだものの考え方」や、「歪んだ認識」を自覚することができれば、気付いた瞬間から解決に向かうことが多いことが特徴です。

歪んだものの捉え方や考え方は、歪んだ教育や思考や経験によって作られているものですから、他人が変えることは決してできないのです。
かといって、自分でも「自分が歪んでいることに気付けない」、そんな状態です。

このような場合は、他力本願で薬や治療に頼っていても快方に向かうことがありません。

他人は解決のためのヒントは出してくれるでしょうが、歪んだものの考え方を変える権利を持っているのは自分だけなのです。

この場合は、様々な考え方を学び、瞑想によって自分の歪んだ思考パターンを「発見」できれば解決の糸口が見えてくるでしょう。

大抵は親や兄弟、身近な人の歪んだ教育がきっかけとなっていることが多いものですが、最終的には「自分が自分に洗脳をかけている」ことに気付くことができれば解決が早くなります。


心の病を解決するための瞑想を行うためには、「物事から離れる瞑想」、そして「物事に集中する瞑想」の両方を上手に使い分け、自分の心身を時間をかけてじっくり観察する必要があります。

そう、実は瞑想にも様々な種類があるのです。

特に、一方のみの瞑想法だけでは片手落ちになってしまいますし、心の病に関する知識もあらかじめ知っておいた方が、自分の心をより観察しやすくなるでしょう。
瞑想は心の病を解決するために非常に有効ではありますが、どのような技術も一朝一夕ではならず、瞑想も例外ではありません。

観察しているものを理解するためには、より多くの知識も必要になります。

ですから、日頃から少しずつ、根気よく瞑想と勉強を続けていきましょう。応援しています。

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